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いちょる時は、ゲホッ、来ちゃいけん……』
──まさか。
つきんと心の臓が嫌な痛みに襲われた。沖田の姿が高杉のそれと重なる。
『……知っちょるか分からんけど、労咳じゃと言われちょる』
──まさか。そんな事は。【嚴重經痛】經痛又暈又嘔 朱古力瘤或是元兇? 婦科檢查助及早發現子宮內膜異位症 | 親子王國
荒い息を繰り返しながら、沖田は部屋から出て行った。心は追い掛けたかったが、身体が動かない。手は震えて、恐怖が波のように襲ってきた。
──違う。沖田先生は労咳なんかじゃない。しつこい風邪が長引いているだけ、そうに決まっている。だって、松本法眼はそんなこと言ってなかった。
「違いますよね、沖田先生……」
誰も居ない部屋に、桜司郎の声が虚しく響く。
少しずつ、少しずつ、新撰組の中に冷たい風が吹いてきていた。